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野狐禅



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野狐禅

高校三年生

希望とも絶望ともつかない 未来を垣間見ては
桜のつぼみを引きちぎり 「ざまあみやがれ」と笑った
同じ顔したバカどもと しょうがねえベとニキビを引っ掻いた
今に見てろと武者震い 生きてく術さえ知らぬのに

卒業旅行に行くような そんな上品なガラでなく
結局いつもの公園で 不良の真似して唾を吐く
貧乏臭い光放つ 星たちを見上げたよ
いつもは通報されるほど やかましい僕らが無言だぜ

言い知れぬ寂しさに 唇を噛みしめて あばよと手を振った
そして意味不明の決め台詞 「男が泣くのは勝った時だぜ!」

高校三年生 僕らの青春は
今 空になっちゃった・・・・


—ここまで書いたところで、僕はノートを閉じました。
最近は、ロクに練習もせずに、こうして落書きばかりしています。
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「メッセージンングとは」とか、そういうのには正直うんざりで、
床に転がっているギターを蹴っ飛ばしたりしています。
「時には意味なんて必要ないんじゃないか、すべての行動が無意味だったあの頃、
僕は確かに生きたんだ。
時にはメッセージ性なんて必要ないんじゃないか、
あの頃僕らは耳を塞いだままでも、立派に突っ走ったんだ!」

伸びた鼻毛を抜きながら 僕は最後の一行を
頭の中で書き足した 「あの頃は良かったな・・・・」
様々な葛藤に疲れ果てた夜には あの時引きちぎった桜のつぼみのような
死にかけた情熱を胸に抱いて こう叫ぶんだ 「生き急げ!!」

高校三年生 僕らの青春は
空になっちゃった・・・

高校三年生 僕らの青春は
今歌になっちゃった・・・

  1. Special thanks to やまげん for sharing the lyric.